日本の山車 鳥取県
鳥取県総論
●31201 鳥取市 ◆00947 聖神社祭 □社名 聖神社 □所在地 鳥取県鳥取市行徳 □祭神 ニニギノミコト 邇邇芸命 ヒコホホデミノミコト 日子穂穂手見命 コトシロヌシノミコト 事代主神 □祭は五月中旬。隔年 屋臺十三臺を曳く。 □山車 ・行徳三丁目 宮元 平成四年(一九九二)に改築(新調)された。氏子側の祭の元締めとして統括してきた誇り高い組である。昭和期までは、宮元の元締屋臺として行列の最後である殿(しんがり)を曳くのが通例であった。 ・新町 二層式。 下臺は素木。人が座れる高さで囃子座となっている。側面は瑞垣様。 上臺は縁周りを朱塗勾欄をめぐらす。正面を開口する。隅柱は円柱で、頂部は金属製の擬宝珠。屋根は大きな唐破風で、軒は繁垂木仕上げ。堤燈が多数さげられる。正面屋根の下は懸魚がかかるが、華やかな造花にかくれている。 ・川端一丁目 二層式。屋根のない無蓋車。素木造。下臺は囃子座で前面に太鼓。締太鼓がのる。上臺は縁周りを黒漆塗勾欄がつきその外周を紅白の幕で覆う。地縁には優雅な雪洞(ぼんぼり)がたてられる。中央に柱が立ち、幣束状物がつけられ多数の短冊状物がさがる、気になるところだが少子は不明である。上臺にも笛などの囃子方がのる。 ・川端二丁目 二層式。車輪は小型の四輪、内車。前面中央に梶棒が一本つく。 すべて素木造。屋根は唐破風。上臺には紫無地の水引幕がかかる。 ・川端三丁目 二層式。 下臺、上臺とも柱は素木の角柱。通し柱のように見受けられる。上臺には黒漆塗りの勾欄をめぐらし、その内側には雪洞がしつらえられる。 軒の赤い堤燈とその間につけられた藤の造花が艶やかである。 ・今町一丁目 舟形屋臺、町内資料によると、舟の形は回船と呼び、「千石舟」を模したもの。およそ百三十年以前、実際に賀露の造船所で建造し、賀露港から鋳物師橋の北側にあった舟着場まで運んで陸揚げしたとう。聖神社から下賜された神具を鉾柱用いている。 上臺四隅に傘鉾状の装飾品がつき、舟は無数の堤燈で埋められ隅には「今一丸」と書かれた堤燈が下がる。 ・今町二丁目、棒鼻 二層式素木造りの屋臺。下臺にも勾欄がつき縁には藍色の下幕がつけられる。勾欄が地縁部より後退していて、子供たちが腰掛けている。 屋根は神明造。 ・南行徳 二層式。下臺外面は紫藍色の下幕で覆い、さらに地元民謡貝殻節で見かけるような花笠が多数取り付けられる。さらに下臺胴部を水色の幕で囲う。この屋臺は他の屋臺が前後に長い形をしているのに対し四角形をしている。下臺には簾がさげられている。 上臺は朱の勾欄がめぐらされるが正面は開口されない。藍色の水引幕が懸けられ正面は下臺と同じように簾がさがる。 ・行徳四丁目 単層、無蓋の四輪車。 大きな太鼓を中央に据える。柱には紅白の幕を巻く。 ・末広温泉町 二層式。四輪車。 全体を黒塗りとし、上臺の勾欄、屋根周りを朱塗りとするあざやかな色彩の対比とあいまって、全体が引き締まった印象を与える。 ・有楽町 単層式、四輪車。 屋根を「むくり屋根」としているのが珍らしい、このような屋根は長野県松本市の四柱神社の山車にも見られる。 ・瓦町 二層式素木造。四輪車。 この組の山車は聖神社で曳かれる屋臺の中でもっとも標準的な整った美しい形態している。 ・元町 二層式素木造。四輪車。 下臺の縁周りを竹の乱四つ目垣としているのが珍しい。 上臺地縁を軒支輪で張り出し、下臺よりひろく取っている、勾欄は素木造り四隅の擬宝珠も柱と一体となる木製である。 ・鹿野街道 二層式素木の屋臺。内四輪車。 鳥取藩政以来、内市、外市を中心にして三百余年にわたって繁栄してきた鹿野街道筋の伝統、地域の誇りが心意気となってこめられている。 (順不同) □汎論 聖神社祭には十四臺の屋臺が曳かれる。昭和二十七年の鳥取大火に見舞われるまで約四〇臺の屋臺を曳いたが、わずか数臺を残すのみで他はすべて焼失した。現在も旧に復するところまでには到っていないが、現在曳かれる屋臺には往年の伝統と印象がこめられている。 □問い合わせ 聖神社社務所 鳥取県鳥取市行徳2丁目705 電話 0857-22-6398 FAX0857-29-9192 鳥取観光コンベンション協会 電話 0857-26-0756
◆05515 大森神社祭 □社名 大森神社 □所在地 鳥取市相生町 □祭は春 □山車 屋臺三臺を曳く。 ・鹿野街道 聖神社の屋臺を曳く。 ・新茶屋 ・西品治
◆05514 栗渓神社祭 □社名 栗渓神社 □所在地 鳥取県鳥取市栗谷 □祭は五月上旬 屋臺四ー五臺を曳く。
◆35675 円通寺の人形芝居 鳥取県鳥取市 □汎論 円通寺の人形芝居(えんつうじのにんぎょうしばい)は、三味線、胡弓、締太鼓の楽器の音にあわせ、三吉木偶(さんきちでこ)が、円通寺節にあわせて操られる。他の演目には、「三番叟」鳥取藩士だった「平井権八」などがある。
●31202 米子市 ◆34778 大神山神社 □社名 大神山神社 □所在地 鳥取県米子市 □祭神 オオナムチノミコト 大己貴神 □汎論 伯耆大山は古代の神南備であり御神体山である。延喜式に記載される古社で、「おおみわのやま」と左仮名がふられている。つまり、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)とは同じ神を祀る山である。 冬季の参拝者のため大山中腹に神社を建て、こちらを夏宮、旧地を冬宮とされた。夏宮は、後に仏教に褶合し、大山権現ともよばれている。この形態は明治新まで続いた。 大神山神社の祭神は大己貴神。大神神社の祭神は大物主命とされ、大己貴神、大物主命は同一とされる。 伯耆大山は古代出雲系民俗伯耆國の氏神であり、大国主命そのものであったと考えていいだろう。
◆00948 和田のとんど □社名□ 釣船神社 和田神社 □汎論 とんどは、各地に行われるおおむね一月の神事であるが、概ね、新年に家を清め門松をたて、福を招く歳徳神を迎える。一月の中旬になると高い青竹を立てて神を送る地方が多い。旧暦で行う場合には二月のことがあり、滋賀県近江八幡の日牟禮神社のように三月に行うところもある。普遍的な新年の神事、また民俗行事でありそのすべてを挙げきれない。しかし、和田のとんどは特筆すべき神事である。 起源は不詳であるが、文化・文政期(一八〇四ー一八三〇)に行われた記録があるという。和田は、上和田、中和田、下和田で構成され三地区はもと同じ日にとんどを行っていたがいまはわかれており、日にちも異なる。 和田のとんどは、五報豊穣を司り、恵方に一年間鎮座するという歳徳神信仰と毬杖(ぎっちょう)焼きに由来する宮廷行事が民間に伝承されたといい、 これに左義長が重なったものと考えられ、古式豊かなとんど行事として伝承されている。 とんどには神輿が出て、太鼓が打たれる神幸がある。 おおきな孟宗竹を購入し、米子瑞仙寺の十日戎(十日えびす、初金毘羅)の日がくると、民家で一日保管したあとに立てられるこの妄想地区の柱を神木(しんぼこ)とよんでいる。柱の中ほどに青竹の架け木(竹)が十字に結ばれる。十字の組み合わさった部分に は歳徳神と書かれた横額をかけ、藁つくったその歳の十二支、カンザシとよばれる横竹には十本の末広(飾り扇)を挟む。浜辺に立てられたしんぼこのまわりに書く家庭から集められた古神符、書初め、正月用品が積まれ、波打ちぎわでは一同揃って海に向かって拍手を打つ。潮水を汲み、ジンバとよばれる本俵を潮水に浸して浄め、火渡が行われるが、ヤマとよぶ注連縄には恵方から点火される。このとき「とんどや、まんどや」の声があがる。 和田の地は、海神(ワダツミ)にちなむ名称と考えられる。「ダ」は海の古語で、「ワ」は「穏やかな」、「ナ」は「荒れる」の意味があるのではないだろうか。つまり、ワダ(和田)は穏やかな海、ナダ(灘)は荒れる海となる。よく荒れる九州の玄界灘はよく知られる。
●31203 倉吉市 ◆05516 鳥取県倉吉市 □汎論 山車が曳かれた。現在は存在しない
●31204 境港市 ◆00713 境港諸手船 鳥取県境港市 ◆05517 西灘神社祭 □社名 西灘神社 □所在地 鳥取県境港市外江 □祭は七月中旬 ちょうさ二臺を曳く。 ・外江地区 ふるさとづくり協議会
●31301 国府町
●31302 岩美町
●31303-3 鳥取市(旧福部村) ◆02901 岩戸神社祭 □社名 岩戸神社 □所在地 鳥取県鳥取市(旧福部村) □祭は七月下旬。 □山車 お舟、屋臺がある。 □汎論 鳥取砂丘の東約四キロメートルに岩戸漁港がある。国道九号線から北にとると行き止まりとなる。その地に鎮守として祀られる神社。道路沿いからすぐ拝殿に石段が続く。
●31321 郡家町 ◆01691 安藤祭(弁天祭) □社名 郡家弁財天 □所在地 八頭郡郡家町郡家 □祭は九月下旬(隔年) □汎論 花屋臺三臺を曳く。
●31322 船岡町
●31323 河原町
●31324 八東町
●31325 若桜町
●31326 用瀬町
●31327 佐治村
●31328 智頭町 ◆00567 智頭諏訪神社御柱祭 □社名 諏訪神社 □所在地 鳥取県智頭町 □汎論 江戸時代長野県諏訪神社の御柱祭を模してはじめられた。七年に一度、申年と寅年の四月、第二の酉の日に山から伐り出した杉の大木を塩で磨いて本殿の周囲に四本立てる。信州諏訪大社の御柱は樅の木である。
●31341 鳥取市(旧気高町) ◆母木神社祭 □社名 母木神社 □所在地 鳥取市(旧気高町)宝木 □祭は四月中旬 □山車 山車一臺を曳く
◆浜村神社祭 □社名 浜村神社 □所在地 鳥取市(旧気高町)浜村 □祭は四月下旬 □山車 山車一臺を曳く。
◆05519 薬師堂祭 鳥取県鳥取市(旧気高町)村屋敷 薬師堂 □祭は四月下旬 船屋臺一臺を曳く。
●31342 鹿野町 ◆01240 城山神社祭礼 鳥取県鹿野町
●31343 青谷町
●31361 羽合町 ◆00950 湊神社例大祭 □社名 湊神社 □所在地 東伯郡羽合町橋津 □祭は十月上旬 □山車 赤・青のだんじり二臺を曳く
●31362 泊村
●31363 東郷町
●31364 三朝町
●31365 関金町
●3366 北条町
●31367 大栄町 ◆00944 高江神社祭 □社名 高江神社 □所在地 鳥取県北栄町(旧大栄町)由良宿 □祭は十月下旬 山車(由良だんじり)を曳く。 □汎論 由良宿には江戸時代に藩蔵が置かれたが、ここから積み出す年貢米を積み出す、千石船の航海安全を祈願して祭が行われるようになったと伝わる。 山車(由良だんじり)が曳かれる。由良だんじりは、基臺に紅白の布を巻いた四角の角柱がたち、四隅から屋根を抜いて青竹がたつ。屋臺の上には太鼓をたたく四人、張り出しの小舞臺では花踊の二人の児童の踊がある。六人の童子は神格化された依代で、一切土を踏まない。 兵庫県洲本市の由良湊神社にも由良だんじりがある。こちらは上に赤い蒲団をつみあげた蒲団だんじりである。 □問い合わせ 鳥取市北栄町役場生涯学習課 電話 0858-37-5871
●31368 東伯町
●31369 東伯郡琴浦町(旧赤碕町) ◆00943 天乃神奈斐神社祭 □社名 天乃神奈斐神社(あめのかんなぎじんじゃ) □所在地 鳥取県東伯郡琴浦町大字赤碕1506番 □祭神 □祭は十月中旬。 多数の山車が出る。 □汎論 天乃神奈斐神社の創祀は古く、平安時代の元慶年間とも云われるが詳しいことはわからない。地元では「あめのかんなぎじんじゃ」とよぶ。祭礼には二十六の集落のうち十八地区ほどが台車の上に毎年流行の事物をとりいれた見立て山車が作って曳く。江戸時代に北前船がもたらした祭といわれる。山車は、祭りの前日までにつくり、祭当日は山車の四隅には、いりこ干しと塩を供える。いりこ干しを「おかしら」という。 天乃神奈斐神社(通称:仲乃宮)まで曳いて「ホーランエンヤ」を唄い、お祓いを受けその各地域に戻って曳く。 山車は現在は流行物となっているが、かっては七福神などで、集落ごとに、弁天さん、毘沙門天、大黒さん、戎さんなど決まっていたといわれる。いまも西町は大國さんを曳く。大國さんは、大黒さんだともいう。 東伯町八橋(やばせ)にも同様の祭がある。 ミサキ(岬)はミササギ(御陵)でもあり、古代祭祀の霊地とも考えられる。赤崎の地もかってはそのような地だったかもしれない。地域には珍しいテツホシダが群生する。
◆00943 赤碕荒神祭 鳥取県赤碕町
●31381 西伯町
●31382 会見町
●31383 岸本町
●31384 日吉津村
●31385 米子市(旧淀江町) ◆00949 上淀の荒神さん 鳥取県米子市(旧淀江町) ◆02906 日吉神社神幸祭 □社名 日吉神社 □所在地 鳥取県米子市(旧淀江町) □汎論 日吉神社神幸神事は、別名を「よいとまかせ」というが、先導役の「えんよいやな、えんよいとまかせ、さささ、さーよいとまかせ」からでたもの。 大山地区にあった寺社奉行の行列を模倣したものと言い多くの人たちが淀江の街を練り、山車が曳かれる。
●31386 大山町 ◆00945 日吉神社の栗の木 鳥取県大山町
●31387 名和町
●31388 中山町
●31401 日南町
●31402 日野町
●31403 江府町
●31404 溝口町
* 行政コード番号は従前のままです。 20130106 更新
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