高知県 20120217 更新
高知県総論 高知県の牛鬼の分布 「牛鬼(うしおに)」は、愛媛県宇和島市の和霊神社の祭例に曳き出される霊獣で想像上の動物とされる。宇和島藩は大坂の陣で戦功があった伊達政宗の長男、秀宗に伊予国宇和島城十万石が与えられた。宇和島藩領は「新恩」であり、宇和島伊達家は仙台の分家筋にあたるが仙台藩から分知をうけた支藩ではない。宮城県には「牛鬼」は存在しないので、宇和島市を中心に発展した独特の山車文化だと考えられる。分布は愛媛県、高知県に限られ、愛媛県でも北部では次第に数を減じ、瀬戸内に面する地方では見かけない。伊予と土佐を結ぶ予土線の沿線地方の市町に点在して分布し、高岡郡檮原町(いすはらちょう)が東北限となっている。
・四万十市(旧西土佐村)半家 天満宮 ・宿毛市母島 日吉神社 ・宿毛市弘瀬 荒倉神社 ・宿毛市鵜来島 春日神社 牛鬼 ・四万十町(旧窪川町)興津 興津八幡宮 ・四万十町(旧大正町)田野々 熊野神社 ・四万十町(旧大正町)下津井 仁井田神社 ・四万十町(旧十和村)十川 星神社 ・四万十町(旧十和村)古城 八幡神社 ・四万十町(旧十和村)地吉 八幡神社 ・四万十町(旧十和村)小野 曽我神社 ・高岡郡檮原町檮原北 三嶋神社
●39201 高知市 ◆26558 土佐一宮 高知県高知市一宮しなね二丁目 土佐神社 □祭神 アジスキタカヒコネノカミ 味鋤高彦根神 ヒトコトヌシノカミ 一言主神 □汎論 延喜式神名帳に記載される古社。 創祀は不明で、境内に「礎石」といわれる石があり、磐坐といわれ、あるいは名称から旧建築の礎石とも推定される。社殿までは長い参道がつづく。 古くから大和(奈良県)の葛城氏一族が支配したで、祖神として祀られてきた経緯がある。高鴨神または土佐大神ともいわれてきた。高知県幡多郡の賀茂社に祀られ、のちに土佐神社へ遷されたという伝承があるが、祭神は出雲系である。現在の「土佐神社」の社号は、明治四年(一八七一)に改称されたもので、それまでは土佐高賀茂大社、あるいは高賀茂明神と称ばれていた。古代のカモ氏支配の地であった名残であろうか。
◆00506 高知花臺 高知県高知市
●39202 室戸市 ◆00538 室戸御田祭 □社名 御田八幡宮 □所在地 高知県室戸市吉良川 □祭神 オウジンテンノウ 応神天皇 配祀 ジングウコウゴウ 神功皇后 ヒメオオカミ 比盗_ 境内社 八坂神社 山祇神社 星神社 竃戸神社 天満宮 琴平神社 □祭は十月中旬(隔年)。 □汎論 宇佐神宮系の八幡宮。 吉良川地域の総鎮守で、四季農耕と豊作祈願にかかる神事が行われ、田遊び、田楽、猿楽、能楽など古式の藝能が行われ、なかでも「酒絞り」は、子授けにちなむ神事で、酒絞りでは杜氏婆(とうじばば)の生んだ神の子の木偶を神の子とよぶ木製の人形を、めでたく子供が授かったとして、子宝をのぞむ女性たちが奪い合う。日本三大奇祭のひとつにもあげられる。重要無形民俗文化財の指定を受けている。祭には町内を提灯で飾り付けた四臺の「花台」が曳かれる。 土佐の三大御田祭に数えられる 吉良川八幡宮御田祭 室戸市 多ノ郷、加茂社の田遊び 須崎市 仁井田郷の囃子田 窪川町
●39203 安芸市 ◆03097 伊尾木八幡宮 高知県安芸市
●39205 須崎市 ◆01026 野見の潮ばかり 高知県須崎市
◆01027 鳴無神社秋祭 □社名 鳴無神社(おとなしじんじゃ) □所在地 高知県須崎市浦の内 □祭神 ヒトコトヌシノミコト 一言主命 アジスキタカヒコネノカミ 味耜高彦根命 □祭は八月下旬。 □山車(御舟) 山車(御舟) □汎論 鳴無神社の創祀は不明。しかし、不思議な言い伝えがある。鳥居、社殿は海のほうを向いて建てられているが、これは大和(奈良県)葛城の神であるヒトコトヌシノミコトが、師走大晦日に舟でこの地の浦の内に漂着され、村人は驚懼してこれを出迎え、一言主神とともに御船を担いで山越えで玉島にお迎えした。このときの村人のうち十三人の子孫は、社人(しゃじん)として祭典を継承し、現在も続いているといい、九家は正月の注連縄飾り(しめなわかざり)をしない。これは海難にあわれたヒトコトヌシノミコトに遠慮しているのだという。 あるとき夢のお告げがあり、「余儀なくしばらく当地に仮居することになったが、改めて落ち着き先を選んで定住したい。場所はこの石を投げるから落ちたところにしてくれ」と告げ姿は消えた。その石はおよそ十里(約四〇キロメートル)はなれた高知市に落ちたが、高知では、夢にヒトコトヌシノミコト(一言主神)あらわれ、「この地に明日石が落ちるから、詳しくは玉島をたずねて聞け」と言うやその姿が消えた。ふしぎなこともあるものと朝になってみるとたしかに見馴れぬ石が落ちていた。里人は半信半疑で玉島に行くとたちまちその仔細がわかったので、恐れながら託宣をまもり、新しく社殿を建てて神をお迎えした。その地は現在の高知市一宮(いっく)で、土佐一宮を祀る社地である。 つまり、鳴無神社は「高知一宮 土佐神社」の元宮である。 土佐神社の祭神も鳴無神社とおなじ。境内には玉島から落ちてきた磐が祀られている。また土佐神社でも、鳴無神社とおなじように御舟祭が行われていたが、あるとき暴風雨が起こって、渡御先から還御できなくなるということがあり、だれいうとなく、祭には玉島に帰りたいとの神意のあらわれだということになって、土佐一宮の御舟祭は行われなくなり、今は、鳴無神社でのみ行われているのだという。 鳴無神社は一名を「土佐の宮島」ともいい、精緻をこらした華麗な装飾社殿がある。祭はお舟祭で、海上渡御が行われる。
◆01478 文嗚無神社神踊 高知県須崎市
●39207 四万十市(旧中村市) ◆01024 不破八幡宮秋祭 □社名 不破八幡宮 □所在地 高知県四万十市(旧中村市)
●39208 宿毛市 ◆03099 日吉神社祭 □社名 日吉神社 □所在地 高知県宿毛市 □汎論 紀貫之が土佐守の任を終えた承平四年当時は、山陽、南海両道にわたって海賊が横行したようで、延長八年(九三〇)から承平四年(九三四)まで土佐国司をつとめた紀貫之の『土佐日記』には、「卅日 雨風吹かず 海賊は夜ありきせざるなりと聞きて 夜なかばかりに舟をいだして阿波の水門を渡る 夜なかなれぱ西東も見えず 男女かたく神仏を祈りてこの水門を渡りぬ」とあって、海賊が横行しない深夜に阿波からでる舟に乗ったとある。『扶桑略記』にも従わない海賊を追捕するため奉幣使を使わした記事が見える。 平家物語冒頭に天慶の藤原純友の乱があげられているが、宿毛の地は海賊が姿を隠す絶好の場所でもあったようである。 貫之は海賊の平伏を祈り、宿毛仲須賀にある山王の宮に正一位大山咋命と記した幟を寄進したことが記され、高知県と愛媛県の県境にあたる松尾峠の宿毛市大深浦字城ヶ山を純友城と呼んでいる。
●39209 土佐清水市 ◆01025 清水鹿島神社秋祭 高知県土佐清水市
●39301 東洋町 ◆00549 白浜五社神社春祭 高知県東洋町白浜
◆01022 甲浦熊野神社の海上渡御 高知県東洋町
●39302 奈半利町 ◆06213 奈半利八幡宮祭 高知県奈半利町
●39303 田野町
●39304 安田町
●39305 北川村
●39306 馬路村 ◆00351 馬路村 高知県馬路村
●39307 芸西村
●39321 赤岡町
●39322 香我美町
●39323 土佐山田町 ◆00541 八王子宮 高知県土佐山田町
●39324 野市町 ◆01906 野市の凧揚大会 高知県野市町
●39325 夜須町
●39326 香北村 ◆01021 香北 高知県香北村
●39327 吉川村
●39328 物部村 ◆02269 いざなぎ流祭 高知県物部村
●39341 本山町
●39344 大豊町
●39361 鏡村
●39362 土佐山村 ◆03101 仁井田神社 高知県土佐山村
●39363 土佐町 ◆01023 久礼八幡宮秋祭 高知県土佐町
●39364 大川村 本川神楽
●39365 本川村 ◆31481 本川神楽 高知県本川村
●39381 伊野町 ◆01482 八代の神事と歌舞伎 高知県伊野町
●39382 池川町 ◆01476 池川神楽 高知県池川町
●39383 春野町 ◆01479 西畑人形 高知県春野町
●39384 吾川村
●39385 吾北村
●39401 中土佐町
●39402 佐川町 ◆01260 佐川 高知県佐川町
●39403 越知町
●39404 窪川町 ◆01028 興津八幡宮秋祭 高知県窪川町
●39405 檮原町 ◆03102 三嶋神社祭 高知県檮原町
●39406 大野見村
●39407 東津野村 ◆01480 津野山神楽 高知県東津野村
◆津野山歌舞伎 高知県東津野村
●39408 葉山村 ◆01020 姫野々三島神社秋祭 高知県葉山村
●39409 仁淀村
●39410 日高村
●39421 佐賀町
●39422 四万十市(旧大正町) ◆03103 熊野神社祭 高知県四万十市(旧大正町)
●39424 大月町
●39425 十和村
◆03104 星神社祭 □社名 星神社 □所在地 高知県四万十市(旧十和村) □祭 □汎論 妙見神を祀ることが多い星神社、四万十市(旧十和村)の星神社のご神体は隕石だといわれる。祭には牛鬼がでる。
●39426 四万十市(旧西土佐村) 03105 天満宮祭 高知県四万十市(旧西土佐村)
●39427 三原村
|