◆04376 山神社祭 更新 □社名 山神社 □所在地 長野県安曇野市(旧堀金村)堀金烏川岩原 □祭神 □祭は四月下旬。 □山車 山車の呼称、形態は、御船。 一臺を担ぐ。 安曇野(あづみの)地方では、穂高神社をはじめお船の出る祭りは秋祭が多いが、当社は、春祭であり、御船は曳山ではなく「担ぎ山」である。他地域の曳山となっている御船も、古くは担ぎ山だったと推察されるが、その遺構を残し伝える貴重な例と考えられる。 □汎論 【山神社】の創祀は不明。 長野県には、「山神社」の社号の神社が、当社のほかに次の二社が知られる。 ・山神社 茅野市玉川丸山 ・山之神社 北佐久郡軽井沢町長倉
祭祀例はほぼ全国におよび、広い分布域が見られるが、まったくない県もある。祭神は、オオヤマツミノカミ(大山祗神)であることが多いが、女性神である、いわゆる「ヤマノカミ」は、民俗的な傾向があり、春には里に下って「田ノ神」となり、秋には山に戻って「山ノ神」となる。この【ヤマノカミ】を祀る神社もある。つまり、【山神社】の社号の神社は性格の異なる祭神が祀られ、混在する。 仮説になるが、オオヤマツミノカミ(大山祗神)は、日氏の祭祀から分かれたもので「カモ氏」の奉ずるところであり、伊豫の大三島、伊豆の三島はいずれも、古代のカモ氏につながると推察される。一方、おなじ日氏から出て一派をなしたのが「山王宮」で、こちらは豊後の秦氏の祭祀するところとなり、比叡山を経て、東麓の近江坂本に山王宮の総本社が鎮座する。祭神は、オオヤマクイノカミ(大山咋神)である。古代には、オオヤマツミノカミ(大山祗神)と、オオヤマクイノカミ(大山咋神)は、同一神であったろうと推定する。 旧堀金村の【山神社】ももとは、【カモ氏】によって祀られた創祀の歴史の古い神社ではなかろうか。 □参考 次を参考にさせていただきました。 ◆日本の山車 ブログ 日本の山車 http://blogs.yahoo.co.jp/ypjcd447/ 暘州通信 http://blog.goo.ne.jp/admin/ ◆日本の山車 ホームページ 【都道府県別分類】は、これまでの記事はこちらにまとめています。随時編集中です。 http://hiyou.easy-magic.com/
|