玉依姫　様　（六七六）
　＞……縄文人は食料・毛皮を得るために多くの動物を捕獲していましたが、その狩猟具の代表が弓矢であり、矢の先端に取り付ける矢じりは黒曜石などの石鏃でした。千葉県の縄文時代中期の集落遺跡（竪穴式住居密集した41軒）の出土品の内、注目されたのが黒曜石の石鏃でした。
300点以上を数えましたが、その他にまだ製品になっていない剥片が1000点を超えて発見され、この遺跡で石鏃が製作されていたことを物語るものとして注目されました。北海道の黒曜石石鏃製作工房と似ているように思います。千葉県は黒曜石を産しないのでどこからか運ばれてきて、交易品として製品にしていたと考えられます……
　……
　これは仮説です。
　縄文時代の小石器である石鏃について、黒耀石や、サヌカイトでつくられたものがあることを述べましたが、その理由として刃先が鋭利であることが挙げられると思いますが、もうひとつ、美的要素があります。黒耀石は、天然のガラスですが、佛像の眼として使われていることも知られます。玉依姫さんのコメントにもありますように、【交易品】として作られたことはありうると思います。また、過去には通貨の代わりに用いられていたという説がありました。
□参考
次を参考にさせていただきました。
・峰町歴史民俗資料館
2014/1/3(金) 午後 3:27
... 「小姓島（こしょうじま）遺跡」、「 ガヤノキ遺跡」から出土した遺物を展示しています。「佐賀貝塚」から出土した骨角器（刺突器、釣針など）、 石器（石鏃（せきぞく）、 石銛（いしもり）など材石は黒曜石）等をはじめ 「鹿笛（しかぶえ）」等を展示 ...
　http://blogs.yahoo.co.jp/takesimahuhou/11928625.html
・日本の主な岩陰遺跡
2012/12/4(火) 午後 8:57
... とくに縄文早期を中心に岩陰遺跡や洞窟（洞穴）遺跡がみられる。これらは気候変動にともなって台地部に居住空間が進出 ... 第1層： 石鏃 と押形文土器、縄文時代早期 第2層：船底 ... 尖頭器（せんとうき） 第7層： 黒曜石 の小石核と小石刃 第9層：サヌカイト ...
　http://blogs.yahoo.co.jp/atcmdk/55168347.html
・No.87　月崎遺跡
2011/8/6(土) 午前 9:37
... 石鏃はほとんどが大分県の姫島の黒曜石（こくようせき）で作ったものだ。 砂浜で土器を発見、すごいです。私は子供の頃は貝殻を探していました（笑）。 ... 月崎岬遺跡という。 月崎岬まできれいな砂浜が続きます。 ...
　http://blogs.yahoo.co.jp/hero_dorcus/37053566.html
・石鏃
2008/10/1(水) 午後 11:25
発見された縄文時代の水晶でできた石鏃です。 　石器は普通は黒曜石というガラス質の石で作られますが、 水晶の産地である山梨県の遺跡からもこうした水晶製の 石器が見つかっています。 　詳しい調査の結果は書かれていなかったのですが ...
　http://blogs.yahoo.co.jp/hyeifon/55033521.html
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